でんきメモ

PGSとPASの外観の違い

PGSの特徴として、ボルト止めしておらず、PASに比べて小型。


PASは筐体をボルト止めしている。


PGSの特徴として、裏面に「G」というマークがある。


PGS 高圧ガス開閉器

PGS内はSF6ガス(不燃性ガス)で満たされており、消弧性能および絶縁性能が保たれている。

PGSの故障・事故例

PGSの更新目安(製造後年数)は15年。

寿命を過ぎて使用すると経年劣化により、PGSの気密が悪くなり、ガス漏れ、および水分の侵入が発生する。

PGS内部に侵入した水分はPGS内部に結露を発生させ、ケースの上部に水滴を作り、それがPGS内の各場所に落ちることで、絶縁抵抗の低下、漏洩電流、部分放電を引き起こし、それがさらに絶縁を低下させ、最終的に地絡や短絡を発生させる。

SOG制御装置が設置されていてもPGS内部で発生した地絡や短絡がSOG保護範囲外であると波及事故に発展。

PGS内のガス圧低下でロック

PGSには、ガス圧センサ内蔵形という製品がある。これは、PGS内のガス圧が低下すると、入切状態が現行の状態でロックされる(動かなくなる)機能。

ガス圧が低下して、ガスによる消弧ができない状態(大気状態)で遮断すると、開放する際に発生するアークを消弧することができず、極間のアークが発生し、相間短絡(三相短絡)に至る可能性がある。

このガス圧低下ロックで、PGSの開閉が出来ない状態にして、アーク事故を防ぐ。

屋外に設置する高圧開閉器や高圧ケーブルなどは、直射日光や風雨など過酷な環境に置かれるので、早めの取り替えが必要。

関連記事

事業場が停電し調査後にPGSを再投入したら爆発して波及事故 - でんきブログ

関連ページ

TOPに戻る