でんきメモ

水銀灯とは?

水銀灯の外観。値段もかなり高い。

水銀(Hg)とは、常温、常圧で凝固しない唯一の金属元素。
銀のような白い光沢を放つ。

ガラス管内の水銀蒸気中のアーク放電により発生する光放射を利用した光源。
徐々に時間をかけて明るくなる(約5分)
消灯をするとすぐに暗くなるが、再起動までに時間がかかる。

放射光は赤色成分の欠けた緑がかった青白色で、演色性がかなり悪い。
使用場所として、街灯、体育館、ガソリンスタンドなどの照明器具に使用されることが多い。

無機水銀と有機水銀があり、有機水銀は毒性が非常に強い。
メチル水銀の中枢神経痛(脳)に対する毒性は強力。
例:水俣病、工場排水による有機水銀中毒など。

水銀灯とLEDの違い

光るまでの速さ
LED照明は、ほぼ瞬間的に100%の明るさで点灯する。
水銀灯は100%の明るさまで多くの時間がかかる。
また再起動時や劣化状況ではさらに多くの時間が必要になる。

表面の熱
LED照明は常時室温プラス10℃程度の発熱。
水銀灯は危険で触れないほど発熱する。時には200℃を超えるほど。


水銀灯は人間には見えない「紫外線」を発し、これに虫たちは集まる習性がある。
LEDは紫外線を発さないので虫が集まらない。

関連ページ

TOPに戻る