感電と人体
直流と交流で危険度が異なる。直流で感電⇒筋肉が硬直
交流で感電⇒心臓の筋肉が痙攣
交流は直流に比べ生理学的影響が大きい
交流15~100Hzが最も危険(50Hzや60Hzは危険)
感電と心室細動
電気刺激で心室(心臓の下側にある2つの部屋)が協調を失い、正常な収縮・拡張を行わず痙攣を起こす症状。発生後、数秒で意識が無くなり、そのまま放置すると5分程度で脳障害が発生し、死に至る。
感電と電流値
電流の大きさによって感じ方が違う。1mA:最小感知電流
人体に危険がなく、ぎりぎり感知できる程度の電流
1mA~10mA以下:可随電流
自ら離脱できる程度の電流
10~20mA:不随電流
運動の自由を失う最小電流
電流が流れると自ら感電から離脱できない
心室細動電流:50mA~
心臓に多量の電流が流れケイレンを起こす最小電流
人体反応曲線図(IEC:国際電気標準会議)
50mAの交流電流が人体に流れた場合、通電時間が3秒以内であれば、心臓から血液を送り出せなくなる心室細動の恐れはない。
50mAを超えると心室細動を起こして死に至る。
50mAなら1秒以内
100mAなら0.5秒以内
感電と人体に流れる電流
人体に流れる電流の大きさ = 印加電圧 ÷(人体内部抵抗+皮膚表面抵抗)人体の内部抵抗:約500Ω~1000Ω
皮膚表面抵抗の例
冬季など乾燥時:5000Ω
汗や雨で濡れている:500Ω
皮膚が乾燥している場合
100V ÷(5000Ω + 1000Ω)= 16mA
皮膚が雨で濡れていた場合
100V ÷(500Ω + 1000Ω)= 66mA
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