でんきメモ

計器校正

校正とは?
測定器を基準となる標準器を使用して検査する。
測定器が表示する値と真値の誤差を比較する。
校正すると測定器の正確性や信頼性を得ることができる。

校正の頻度
一般的に機器メーカーは年に一回の校正を推奨している。
※校正の期間や頻度は法律等で明確に定められたものではないらしい。

トレーサビリティ

トレーサビリティは、trace(追跡)と、ability(可能性)の造語。
追跡が可能である、ということを指している。

ユーザーが使用する測定器は、標準器によって校正をする。
そしてその標準器も、さらに高精度な標準器によって校正される。
そして最終的に「国家標準」へとつながっていく。
これがトレーサビリティである。

仮に測定器メーカーそれぞれが独自の基準で製造や流通を行った場合、
測定結果においてユーザーが受けられる品質に差異が出てしまう。
校正の結果が許容値であった場合でも、その校正に基準がなければ信用できない。
校正の基準を明確化、いつだれが、どのような基準で校正したものかを追跡できるようにする。

計測器業界「計量トレーサビリティ」の定義
「個々の校正が測定不確かさに寄与する、文書化された切れ目のない校正の連鎖を通じて、 測定結果を計量参照に関連付けることができる測定結果の性質」
(引用元:ISO/IEC Guide 99:2007)

計器校正の書類

校正証明書
計測器を校正した際、その結果を記した書類のこと。
校正を確かに実施したことを明示する証明書。

トレーサビリティ体系図
校正に使用した機器の経路をしたチャート図のこと。
校正に使用した機器、その機器の基準…と辿っていくと、国家標準までたどり着く。
全ての経路で基準や機器が明確にされて、それらが簡単に追跡できる体系図のこと。

試験成績書(検査成績書)
試験成績書は、検査成績書とも呼ばれる。
計測した結果、数値、合否判定結果が記載される。

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