戸建て住宅

ツーバイフォーとは?

「ツーバイフォー工法」は「枠組壁工法」とも呼ばれる。
ツーバイフォー工法(2×4工法)
床や壁などの「面」で建物を支える「面構造」である。
2インチ(38mm) ✕ 4インチ(89mm)の木材を使って「枠組」をつくる。
この枠組に合板をくっつけて剛性の高い面(ダイアフラム)を作る。

構造材、釘、金物サイズ、使用方法、使用箇所、施工手順など細かく規定。
枠組壁工法住宅工事仕様書(住宅金融支援機構)などでマニュアル化。
施工者の技量に左右されることが少ない。
どの住宅にもある程度均一な品質と性能が実現できる。

枠組

よく使われる木材の名称とサイズ

2×4材:38mm×89mm
2×6材:38mm×140mm
2×8材:38mm×184mm
2×10材:38mm×235mm
2×12材:38mm×286mm
4×4材:89mm×89mm

ツーバイフォーのメリット

■地震に強い
床版や壁版などを組んでできる強固な六面体構造である。
地震の縦揺れ、横揺れ、ねじれ、変形などに強い。
過去の大震災においてもツーバイフォー住宅の被害は少なく軽微なものだった。
※ただし地盤の変化による全壊・半壊は防げない。

■火災に強い
ツーバイフォー工法は、部屋の壁や天井の内側に石膏ボードを貼る。
石膏ボードには結晶水が含まれており、炎があたると熱分解を起こす。
それが約20分間、水蒸気を発散し続けるので、天井裏、壁の中が温度上昇しにくい。
構造材が着火点に達するまでの時間を大きく遅らせることができる。

■耐震、耐火、耐久性が保証
木造軸組工法は、柱や梁に使う木の種類やサイズを変えると値段を調整できる。
ツーバイフォー工法は構造体に使う部材は建築基準法で定められ、変更不可。
逆に、ツーバイフォー工法の場合、コストに関わらず、耐震、耐火、耐久性が保証されている。

デメリット

ツーバイフォーは規格化された箱を基準にして組み立てる。
なので間取りのデザインの自由度が低い。
木造注文住宅の場合は自由度の高い「木造軸組工法(在来工法)」がおすすめ。

またツーバイフォーは柱ではなく壁で全体を支えている。
なので壁を抜いて部屋をつなげるようなリフォーム工事ができない。
また日本ではツーバイフォーのリフォーム工事に対応していない業者もある。

壁を抜くことが難しいので、開口部を広く取ることができない。
開放感、吹き抜け、広い窓、といった設計ができない。
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