鉄筋コンクリートとは?
鉄筋の目的は、コンクリートに埋め込み、張力に弱いコンクリートを補強する。
鉄筋は引っ張りに強いが、曲がりやすいので圧縮力に弱い。
コンクリートは圧縮力には強いが、引っ張り力には非常に弱い。
引っ張り力と圧縮力の組み合わせである「曲げ」を加えると折れてしまう。
コンクリートの中に鉄筋を入れることで、
引っ張り力、圧縮力、曲げ、いずれに対しても強い構造体となる。
コンクリートは強いアルカリ性である。
セメント内に含まれる鉱物が水と反応して水酸化カルシウム(Ca(OH)2)が生成されるため。
アルカリ性であるコンクリートは鉄筋を錆による劣化から防ぐ働きもある。
住宅の基礎は、最近では「ベタ基礎」と言われる方法が一般的である。
鉄筋の太さは一般的にD13(13mm)らしい。10mmの場合もある。
異形鉄筋とは?
表面に「リブ」や「節」と呼ばれる凹凸の突起を設けた棒状の鋼材のこと。
表面に凹凸はコンクリートやモルタルの付着性を高め、引き抜き力に抵抗する力を増す。
丸鋼は付着力が弱いので、現在はほとんど使っていないらしい。
鉄筋同士を結束線と呼ばれる細い針金で縛る。
「ハッカー」と呼ばれる鉄筋用工具で縛る。
ハッカー
結束線
千鳥鉄筋
20cmピッチの格子状に鉄筋を組んでいく。
一つ飛ばしの千鳥で鉄筋同士を結束線で結束していく。
べた基礎とは?
立ち上がっている部分と床一面を、鉄筋を入れたコンクリートで一体化する。
大きな面で家の重みを支える。
面で支えたほうが荷重を分散できる。
布基礎より耐震性が高い。
現在では多くの住宅で採用されている。
床下の地面を厚いコンクリートで覆うので湿気が建物に伝わりにくい。
湿気による住宅の木材の腐食の心配が減る。
シロアリによる被害も防ぎやすい。