ブレーカー端子部の焼損事故
よくある焼損事例・ブレーカーのドライバーで締め付ける部分が焦げついて茶色に変色。
・ブレーカー2次側配線のケーブル絶縁被覆部分が溶けている。

焼損した状態のまま使い続けるとどうなる?
・銅が焼損により酸化⇒抵抗が増加⇒電流が増加⇒損失が増加⇒加熱⇒火災の可能性
・過電流により営業中に急にブレーカー開放、停電が発生、営業一時停止
焼損を発見した場合
目に見えている部分だけでなく、その先の配線(埋設、天井裏)で焼けている可能性も。なので理想は配線すべてを取り替えたほうが良い。
目に見える端子部分だけ切断して端子あげして取り替えても、別の箇所のダメージはそのまま。
端子部分の焼損によって過負荷となりブレーカー自体にダメージがあるかもしれない。
ブレーカーの焼損対策
配線接続部分の増し締め
主幹ブレーカーだけでなく分電盤にある小ブレーカーの増し締めも必要。
分電盤内に溜まったホコリも発熱、相間短絡、火災の原因になり得る。
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