オイルを拭き取ったウエスから出火
亜麻仁(アマニ)油を主成分としたオイルが染み込んだウエス。アマニ油は乾性油(かんせいゆ)
これは空気に触れると固まる油のこと。
食用油や油絵具の固着剤として使用される。
加熱すると酸化しやすく、木製品(家具類等)や皮革の仕上げにも使われる。
植物油(アマニ油、ケシ油、桐油等)は乾性油と呼ばれる。
その油は乾燥する過程で空気中の酸素と結合し酸化反応を起こす。
その際、微量の反応熱が発生する。
この油を含んだウエスを重ねたり丸めたりして放置すると、酸化反応熱が蓄熱する。
そして逃げ場を失った熱は次第に高温となり、発火する可能性がある。
ウエスやタオルの火災例
アロマテラピーやエステ等で使用したオイルが染み込んでいるタオルを洗濯。乾燥機に入れて乾燥させ、そのまま数時間放置した。
するとタオルが蓄熱して発火。乾燥機が焼損した。
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