でんきメモ

ブレーカーのAFとATの違いとは?

AF:アンペアフレーム
ブレーカーの、同一の形状・寸法で、製作できる最大定格電流値のこと。
例えば、100AFのブレーカの最大定格電流は100Aとなる。
ブレーカーに電流が流れてもブレーカーが壊れない電流値の最大値。
ブレーカーの横(W)×高さ(H)×奥行き(D)の寸法の大きさを表す意味もある。

AT:アンペアトリップ
ブレーカーがトリップ(遮断)する値のこと。
ただし20ATで20Aピッタリの電流が流れてもブレーカーがすぐトリップするわけではない。

動作特性曲線
・横軸:定格電流に対する%
・縦軸:動作時間

横軸が200%、300%と増えれば増えるほど動作時間は短くなる。
横軸が100%に近づくと動作時間は長くなる。

例:NF32-CVF形
・125%のとき120s
・200%のとき30s
・500%のとき4s
・1000%のとき0.015s

AFで遮断電流が変わる。
電気主任技術者としてはかなり重要な要素。
変圧器二次短絡電流に耐えられないと短絡遮断動作でMCCBが爆発する。
例:3Φ500kVA二次短絡電流35kAの直下に「IC1kA30AF30AT」MCCBで爆発した例もあるそう。

参考:NF32 取扱説明書

関連ページ

TOPに戻る