でんきメモ

6.6kV高圧受電設備の碍子の種類

がいしの経年劣化

温度変化、風、ホコリ、砂、湿気、塩分などにさらされ、経年劣化していく。
目視できないレベルの小さなヒビや亀裂、表面変色、湿気を吸湿により絶縁低下。
がいしの水拭き、乾拭きで絶縁が回復しない場合は、交換が必要。
放置しておくと、地絡事故に発展するおそれがある。

三相一括クリート


以前は三相一括タイプも多く使われていた。
しかし、相間や対地間の離隔距離が短く、ほこりや湿気により絶縁が低下しやすい。
地絡事故も多く発生しているので、1相タイプのクリートに交換した方が良い。

エポキシ樹脂製がいし(中継碍子)


JIS C 3851 屋内用樹脂製ポストがいし。
小型、軽量、安価という特徴がある。
高圧電線の中継接続端子台として使用される。
湿気と埃で絶縁が大幅に下る。
メガーをヒダヒダの部分にあてて測定すると、がいし単体の絶縁が測定できる。

高圧クリート


ポリプロピレン製のがいし。
ポリプロピレンとは、プラスチックの素材の1つで、PPとも呼ばれる。
キュービクル内のKIP電線の支持に使用される。

磁器製がいし


電気室の高圧電線をフレームパイムに支持するための磁器製のがいし。
「ドラムがいし」などとも呼ばれている。

磁器とは、長石や珪石の割合が高い土を使い、高温で焼くことで結晶化し、硬くなる。
高温で焼成されて吸水性がなく、叩いた時に金属音を発する。
ガラスの原材料でもある。

碍子の清掃とCRCの効果

CRC(クレ556)とは?
成分:鉱物油、防錆剤、石油系溶剤

用途
防錆・潤滑・防湿・除湿効果に優れ、微細なすき間にも入り込む。
さびを落とし、動きを良くする。
金属表面の水分を置換し、薄い被膜を作る。
電気系統の除湿、防湿、電気接点の清浄にも使用可能。

個人的感想
鉱物油なので、吹きかければ一時的に絶縁は上がる。
金属表面に薄い皮膜を作り、潤滑効果、防錆効果を生む。
微細な隙間に浸透し、古い油脂を溶かす。

ただしその後、砂や埃を吸着しやすくなり、汚れやすくなる。
石油系溶剤を含んでいるため、ゴム、樹脂類プラスチック、塗装面などを溶かしてしまう。
石油系溶剤の匂いによる他作業者への身体的負担(頭痛・めまい・吐き気等)

碍子の清掃方法

ウエスで乾拭き、もしくは固く絞ったウエスで水拭き。
塵埃(じんあい)や、ばい煙などで汚損が激しく水拭きできれいにならない場合、ガイシ清掃剤。
無水エタノールを水で薄めウエスに含ませ清掃すると、揮発性が高く、碍子に水分が残らない。
エタノールは油を溶かす性質があり、しつこい油汚れやカビ落としに効果的。
アルコールはエタノールを使用。メチルの場合、換気の悪いと頭痛・めまい等を誘発する。
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