盤内の制御用配線
キュービクル内部や盤内で、VT2次側、CT2次側、制御電源用ブレーカー、電圧計、電流計などの配線でよく見かける黄色い電線の正体とは?
KIV線とは?
600V以下の電気機器の配線に使用されるビニル絶縁電線。制御盤内配線として用いられ、盤内配線、機器用配線、口出線として使用される。KIVの(K)は可とう性の意味。
JIS規格(JIS C 3316)の為、各メーカーによる性能の違いはほぼない。
IVよりKIV電線の方が、より細い素線を数多く撚ってあるため、柔らかく可とう性があり扱いやすい。
定格電圧600V
定格温度60℃
HIV電線とは
HIV電線Heat-resistant In door PVCの略
600Vの屋内配線用のビニル絶縁電線。
二種ビニル絶縁電線とよばれる。
導体の構成は単線と撚り線の2種類がある。
IV電線と同じで芯線と被覆のみで構成されている。
電線管に収容しなければ敷設は出来ない。
耐熱温度:75℃
IV電線と比べ耐熱性があるので約20%許容電流を大きく取れる。
周囲温度が比較的高い場所でも安定して送電を行うことができる。
耐熱仕様の盤内配線、防災設備への電源供給の際、耐火措置と合わせて使用されることが多い。
IV線、HIV線、KIV線の見分け方
かなり見にくいが、確か電線に書いてあったはず。赤、青、黄色などの色による違い
計装配線、シーケンス制御回路配線、交流、直流などの違いにより、配線の色を変えている場合もある。例えばDC+側は赤色、DC-側は青色、アース線は緑、交流電源は黄色など。