電気工事士メモ

リングスリーブ E型


終端重ね合せ用スリーブ。
異なる径・同一の径の電線を、終端で圧着する時に使う。
束ねる本数により、スリーブのサイズが異なる。
電線の線心が、スリーブ長より約1.5~3.5mm長く出るようにする。
圧着にはリングスリーブ専用の圧着工具が必要。

圧着マークと線心の長さ


圧着部分の絶縁処理

絶縁テープを半幅以上重ねて2回以上巻く(4層以上)
もしくは絶縁キャップ(トーメーキャップ)を被せる。

リングスリーブ E型の電線対応表


リングスリーブの繋ぎ方

リングスリーブを縦に繋ぐことは推奨されていない。
実際の現場では、こういった繋ぎ方をしている作業員をよく見かけた。

この繋ぎ方だと、物理的には繋がるが、左右からの引っ張りに弱い。

より線を縦に突き合わせで繋ぎたい場合は「Bスリーブ」を使用する。

「Sスリーブ」という商品もある。


撚り線 ねじり接続

昔はスリーブではなくより線同士を合わせて捻っただけで繋いでテープを巻いていた。
一般的に「より線 ねじり接続」と呼ばれる。

電線に電流が流れると、電線が熱を持つ。
ねじり接続の場合、圧着端子での接続に比べて物理的な接続が弱い。
その結果、接触抵抗が大きくなり、同じ負荷でもねじり接続の方が電流値が大きくなる。
ジュール熱 = I^2R で電流の二乗に比例し、接続部が熱を持つ。
その結果、接続部周辺での発火で火災に至る。

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