でんきメモ

IGR-400(絶縁監視装置)

特徴・メリット
電力設備の対地間絶縁状態を活線で常時監視できる。
トランスのB種接地線に対して低周波監視電圧を重畳させるIgr方式を採用。
静電容量による電流を除いた真の絶縁抵抗電流が検出可能。

機器構成
・ZCT
・電圧重畳部
・検出部

配線図
K・L⇒検出用ZCTのK・L
M・N⇒検出用ZCTのKt・Lt
NE⇒?
E⇒Ed(必ず100Ω以下)

入力端子
・AC100V⇒電源入力
・FG⇒ベースユニット・監視ユニット接地線

出力端子
・a1-c12:a接点
・a2-c12:a接点
・a3-c3:a接点
・A、B、SG⇒RS485

B種接地線への電圧重畳部

絶縁監視電圧発生器((IGRS-410)
CTを用いてB種接地線へ電圧を重畳(ちょうじょう)する。

絶縁監視電圧発生器の裏面端子
P0・P100⇒電源入力端子。AC100V(AC85V~115V・50/60Hz)
a1・c1⇒警報出力接点。重畳異常表示ランプが点灯すると接点ON
K・L⇒重畳用CTの「CCT-30」を接続。

絶縁監視電圧発生器の周波数設定
周波数が 20Hz、15Hz、12.5Hz に変更できる。
電源非同期動作、電源同期動作 どちらかに変更できる。

絶縁監視電圧発生器の出力周波数設定は、必ず検出部と合わせる。
検出部の仕様と異なる周波数を設定しても、検出システムとして動作しない。
出荷時初期設定⇒20.0Hz・非同期

Igrの注意点

接地はD種接地(接地抵抗100Ω以下)を行う。
動力接地とは分離をする。
接地しないと誤計測の原因になり、性能の低下や故障の原因になる。

高圧線・動力線から200mm以上離す。
距離が近いと誤計測の原因になり、性能の低下や故障の原因となる。

Igrの試験方法(予想)

Igr試験方法(絶縁)
IGR-400本体と絶縁監視電圧発生器((IGRS-410)に対して制御電源を入力する。
すると絶縁監視電圧発生器⇒CCT⇒B種接地線へと電圧が重畳される。
この状態で零相変流器(ZCT)の穴の中に電流を流す。
すると監視ユニット側の接点が動作する。
同時に表面の漏電警報ランプ(赤)が点灯(ランプ保持、接点自動復帰)

Io試験方法(漏電)
IGR-400に電源を入力する。
Io試験⇒絶縁監視電圧発生器には電源を入力しない。
この状態でZCTに電流を流す。

試験後の注意
漏電を検出した時に漏電LEDが点灯する。
警報復帰後、警報リセット操作をするとLEDが消灯する。

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