電気工事士メモ

シーリングとコーキングの違い

【JIS K6800:1985「接着剤・接着用語」】

〇シーリング材
構造体の目地、間げき(隙)部分に充てん(填)して防水性、気密性などの機能を発揮させる材料

〇油性コーキング剤
ペースト状のシーリング材。
展色材(天然樹脂、合成樹脂、アルキド樹脂など)と鉱物質充てん剤(炭酸カルシウムなど)を混合。
相対変位の小さな目地のシールに使用される。
鉱物質充てん剤として、石綿は、現在使用が禁止されている。

シーリングとコーキングに大きな違いはない。
呼び方が違うだけでどちらも同じものとして扱われているらしい。
厳密に言えば、コーキングはシーリングの一部。

コーキング

チューブ容器に入っていて専用の押出し機であるコーキングガンを使用する。
樹脂性の物をコーキング剤(コーキング)という事が多いらしい。


製品例
型番:SR-066
材質:シリコーン
色:クリア(半透明)

色の種類はたくさんあるらしい。

コーキングされた現場の写真




コーキングガン



コーキングの塗り方の注意点

上と左右は塗って、下は塗らないと聞いたことがある。
理由は「中に水分が溜まらないようにするため」だそうだ。

コーキングの種類

シーリング材の種類

一成分型⇒湿気硬化型
・シリコーン系
・変成シリコーン系
・ポリウレタン系
・ポリサルファイド系

一成分型⇒乾燥硬化型
・アクリル系
・ブチルゴム系

一成分型⇒非硬化型
・油性コーキング材

ニ成分型⇒混合反応硬化型
・変成シリコーン系
・ポリウレタン系
・ポリサルファイド系
・シリコーン系
・ポリイソブチレン

コーキングの種類と用途

シリコン系
・シリコン樹脂が原料
・お風呂やキッチンなどの水回りとして。
・耐久性、耐候性、耐熱性、撥水性に優れている。

変成シリコン系
・ポリエーテル樹脂が原料
・湿気硬化型タイプの接着剤で空気中の水分と触媒により硬化する。
・硬化後は優れた弾力性を保ち、衝撃や振動に強い。
・被着体同士の膨張、収縮の応力を吸収し、耐久性に優れる。
・建築物などに多く用いられている。
・上から塗装が可能である。

ウレタン系コーキング材
・主にコンクリートのひび割れの補修や木材に使用。
・密着性に優れ、硬化すると弾力性のある仕上がり。
・紫外線に弱く上からの塗装が必要となる。

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