でんきメモ

スターデルタ始動方式(Y-Δ始動方式)

・三相誘導電動機(モーター)の始動電流を小さくするための始動方法
・始動時と通常運転時で、モーターの巻線の接続方法を切り替える

始動時:スター(Y)結線
・各巻線にかかる電圧が通常の約58%(1/√3)になる
・その結果、始動電流は直入れ始動(全電圧始動)の約1/3に抑えられる
・電源への負担や電圧降下を小さくできる

加速後:デルタ(Δ)結線
・モーターがある程度回転速度に達したら、デルタ結線へ切り替える
・定格電圧で通常運転を行う

スターデルタ結線


  • 52:始動運転用MC
  • 42:デルタ結線用MC
  • 6:スター結線用MC
  • 2:スター⇒デルタ切替用タイマー

    動作の流れ

    ① 運転ボタン(ON)を押す

    ② 主電磁接触器(MC)ON
    + スター用MC(Y)ON
    + タイマー作動開始

    ③ モーターはスター(Y)結線で始動
    ・始動電流:約1/3
    ・始動トルク:約1/3

    ④ タイマー設定時間(例:5~10秒)経過

    ⑤ タイマーの接点が切り替わる

    ⑥ スター用MC(Y)OFF
    (数十ms程度の切替時間)

    ⑦ デルタ用MC(Δ)ON

    ⑧ モーターはデルタ(Δ)結線となり
    定格電圧で通常運転

    スターデルタ結線のインターロック

    運転SW ON

    主MC ON

    ├─ TM ON(時間経過)

    ├─ TM(b)⇒Δ-MC(b)⇒Y-MC

    └─ TM(a)⇒Y-MC(b)⇒Δ-MC

    タイマーのa接点・b接点でスター(Y)からデルタ(Δ)への切り替えを行い、さらにY-MCとΔ-MCのb接点による相互インターロックで、両方の接触器が同時にONにならないようにしている。

    インバータとの違い

  • 設備費が安くできる
  • MCとタイマーが主な構成で故障箇所が少ない
  • ポンプやファンなど一定速度でしか使わず、回転数を変える必要がない
  • 高調波を発生する機器(インバータ、UPS、サイリスタ整流器など)を一定規模以上設置する場合、高調波流出計算が必要になることがある。
  • その点、スターデルタ始動はインバータを使用しないため、高調波発生が少なく、高調波流出計算の対象となる高調波発生機器には通常該当しない。

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