丸端子の材質
材質はJST独特の無酸素銅。導電率・ネバりの点で優れている。
電気的、機械的にも優れている。
JSTの標準品種は「防蝕性のよい電気すずめっき」されている。
めっきの定着性が良く、電気抵抗が低く、防蝕性能が改善される。
真鍮(黄銅)
銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上のもの。
最も一般的な黄銅は、銅65%、亜鉛35%。
銅と亜鉛の割合によって物性が変化する。
ケーブルシースアースのブラケットのネジ止めに使われる。
身近なものでは、五円硬貨の材質として使用されている。
丸端子サイズの見方

丸端子サイズと電線太さサイズ
① | 単線(mm) | より線(mm2) |
---|---|---|
1.25 | 0.57~1.44 | 0.25~1.65 |
2 | 1.14~1.82 | 1.04~2.63 |
5.5 | 1.82~2.89 | 2.63~6.64 |
8 | 2.89~3.65 | 6.64~10.52 |
14 | 3.65~4.62 | 10.52~16.78 |
22 | 4.62~5.81 | 16.78~26.66 |
38 | 5.81~7.34 | 26.66~42.42 |
60 | 7.34~8.26 | 42.42~60.57 |
100 | 10.41~11.68 | 96.3~117.2 |
Y端子

Y型の圧着端子は、穴の上部が空いているので、軽くネジを緩めるだけで、接続したり外したりすることができる。
丸型の端子に比べて、作業時間を短縮することができる。
ネジのサイズが小さい、締め込みが緩いなどの場合、端子が抜ける可能性がある。
抜けにくい「Y型圧着端子(ツメあり)」という商品もある。

丸端子

丸型の圧着端子は、ネジが多少緩んでも抜けることがない。
複数の端子を1箇所のネジに接続することもできる。
外したり接続したりする場合、一旦ネジを完全に外さないといけない。
Y型の圧着端子と比較して、手間がかかる。
丸端子はJIS規格認証品
丸型の圧着端子は、JIS規格を取っているので、品質保証が確実。Y型の圧着端子は、JIS規格を取っていない。
JIS規格に適合しなければならない場合、必ず丸型を使用する。
JISの部品指定がない現場の場合、Y端子でも使用可能らしい。