でんきメモ

サーマルリレー 熱動継電器 外観




キュービクルの盤にこのように取り付いている

サーマルリレー 熱動継電器とは?

THR(サーマルリレー)
熱動継電器(熱動形過電流継電器)

流れる電流の大きさによりヒータが熱(I^2*R)を持ち、それに連動してバイメタルが反り、その動きを利用して接点の動作を行う。

バイメタルとは?
熱を加えると湾曲する特殊な金属のこと。
この金属の性質を利用してサーマルリレーの過負荷検出機能に使用している。
バイメタルの詳細はこちら

サーマルリレーは安価なため、低圧のモータやヒーター等に使われる。
サーマルリレーには、a接点、b接点があり、その接点を、三相モーターを入切する「電磁接触器」のコイルへの電路へ入れる必要がある。

サーマルリレーの単線結線図

低圧の電流計の前に取り付いている。
CT2次側配線で電流を感知する。
3.5A~3.9Aあたりで設定されていることが多い。
過負荷状態が一定時間継続すると接点が閉じる。
ブザー警報&ランプ警報に繋がっており、リセットボタンで解除となる。
サーマルリレーが電磁接触器 MCと繋がって電磁開閉器となっていれば、負荷への回路が開放される。


サーマルと低圧用CTの配線経路



・トランス2次側ケーブルのR相とT相に低圧用CTをかませる。
・R相のCT2次側k⇒THR⇒低圧動力電流計R相⇒com相⇒R相のCT2次側l
・T相のCT2次側k⇒THR⇒低圧動力電流計T相⇒com相⇒T相のCT2次側l
・電流計のcom相には配線が2本接続され、それぞれR相とT相のCT、l側に接続される。

パワーリレー
AC100⇒THR接点⇒OL⇒

回路図

補助接点
07-08、95-96-98の接点のこと。
主接点と連動して動作する接点。主接点より開閉容量は少ない。
信号用や自己保持回路を組む際などのシーケンス回路全般に使用される。

ヒータ呼び・整定電流値

ヒータ呼びとは?
注文の際に指定する記号のこと。

例:TH-N20
ヒータ呼び2.1Aの場合
整定電流調整範囲:1.7~2.5A

1100V以下 低圧変流器(低圧CT)

電動機の過負荷保護装置(サーマルリレー)などを省略できる条件

①0.2kW以下の電動機の場合
②運転中常時取扱者が監視できる場合
③過電流の生じる恐れがない場合
④配線用遮断器20A以下(15A以下のブレーカ・ヒューズ)で保護されている場合

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