でんきメモ

過電圧継電器 OVRとは?原理、目的、用途、整定値、誤動作

過電圧が発生する原因としては、非常用発電機の故障による、電圧の急上昇などがある。
高圧交流回路の電圧変動に応じ、電圧が整定値の状態に達した時、これを検出して接点動作をする。
電圧が設定値を超えたとき、接点動作を行うことで、警報あるいはVCB(遮断器)の引きはずし動作を行う。

単独運転の防止機能として

単独運転とは、発電設備と連系している系統が、事故などで電力会社の電源から切り離されているとき、
太陽光発電設備や自家用発電設備から、電力会社側に向かって電力供給が行われている状態のこと。

電力会社が管理している系統に事故が発生した場合、安全のため事故点を発電設備から切り離し、点検をする。
もしその時、需要家側から電源が供給されていた場合、保守員に対して感電の危険が及ぶ。

なので、単独運転防止のため、OVR、UVR、OFR、UFR、この4要素を安全装置として使用する。
太陽光発電設備の場合、パワーコンディショナーに内蔵されている場合が多い。

回路図

配線図

高圧配電系統の過電圧を、VT2次側にて監視している。

裏面の端子台

試験方法

■配線方法
OVRのP1P2端子の配線を外し、試験機の電圧線を取り付ける。
①a11端子とa12端子、②a21端子とa22端子、①か②、配線されていない方に、試験機の信号線を取り付ける。
①と②、両方とも何らかの配線がされているようであれば、①と②、どちらか一方の配線を外す。

■動作時間
電圧を0V→整定値の120%の電圧に急変させ、何秒で動作するかを測定する。
その時、整定時間の±10%以内に収まっていれば良い(詳細は各メーカー取説を参照下さい)

■動作値・復帰値
まず、OVR継電器の「動作時間」を最小値に設定しておく。
試験機の信号線カウンター機能をOFF状態にしておく。
理由は、OVR継電器の接点が動作しても、試験機からの電圧供給を停止させないため。
次に、P1P2に対して、試験機から電圧を徐々に印加していく。
すると、あるタイミングでOVRの接点が動作し、試験機のカウンターランプが点滅する。
OVRの接点が閉じた時の電圧が動作値(過電圧)、接点が開いた時の電圧が復帰値(通常電圧)となる。
動作値の範囲は、整定値の±5%以内。120V整定であれば、114V~126Vで動作した場合、正常。
TOPに戻る