クランプメーター 漏れ電流測定

絶縁不良箇所の探査方法
①B種接地線で測定することで、変圧器2次側以降の漏れ電流全体を測定できる。②三相一括で、変圧器2次側の上流から下流に向かって段階的に探査していく。
フィルタ機能
スイッチング電源やインバータ機器の場合、漏れ電流波形に高周波成分が重畳(ちょうじょう)そこでフィルタ機能を使用すると、不要な高周波成分が除去される。
フィルタ機能有効時の周波数帯域は180Hz(-3dB)
これは一般的な漏電ブレーカー周波数帯域と同等
クランプメーター測定の注意
フィルタ機能は高周波をカットするだけで、静電容量成分I0cはカットできない。抵抗成分Iorのみ測定したい場合、専用の測定器が必要になる。
⇒Ior測定機器 クランプリーカー
3線一括で挟めない場合の対処法
通常、クランプメーターで3線一括で測る場合、R相 + S相 + T相 = 漏れ電流である。まず、R相 + S相で測る・・・①
続いて、T相単独で測る・・・②
① - ②の値が漏れ電流の値となる。
幹線が太くで一括で測れない場合は、こうやって分割して測る。
※注意点
クランプメーターの測定値として現れるのは正の実効値である。
漏洩電流が0mAだった場合でも、測定方法によっては誤差が出てしまう事もある。
禁止事項
クランプメーターで高圧充電部の測定をしてはいけない。クランプメーターにはクラスがあり指定された電圧以下で使用することが決められている。
試験機が故障して感電する可能性がある。
高圧充電部に手が近づくことで感電の危険性がある。
