VCBチェッカーとは?
⇒VCBチェッカー取扱説明書VCB(真空遮断器)は、電路の電流を真空バルブによって遮断する。
真空度が大気圧に近づくと、絶縁破壊する電圧が下がり、電気事故時に十分な遮断ができない。
また、遮断器そのものが絶縁破壊する可能性もある。
VCBチェッカー 操作部分
VCBの真空度チェック方法
真空バルブの極間を開いた状態で、固定接点と可動接点間に電圧を印加する。漏れ電流の量が、判定基準を上回れば不良、下回れば遮断器は健全であると判定する。
3相同時に試験するのではなく、1相ずつ試験を行う。
判定基準
不良ランプタイマーで設定した時間中に電流が10mAを越えた場合に点灯する。
良ランプ
タイマーで設定した時間中に電流が10mAを越えなかった場合に点灯する。
印加時間
1分間(三菱VCB取扱説明書によれば22kVを10s)
⇒三菱VCB 取扱説明書
印加電圧
一般的に22kVを印加、漏れ電流の目安は4~5mA以下
(メーカーにより基準が違う場合あり、試験前に調査)
※下記は三菱VCB-02 VCBチェッカーによる真空度試験条件(表 10-7)より引用
適用機種:3.6/7.2kV
形名:VCB-02
一次側入力電圧:AC100V
出力端子:U-V接続
出力電圧:AC22kV
適用可能な真空バルブの開極距離:7~13mm
電圧印加時間(タイマー設定値):10s
その他
定格容量は100VAと、容量は少ない。VCBを他回路から切り離し「切」の状態にする。
最大11kV出力したい場合
U端子とE端子をVCBの1次側と2次側に接続する。
最大22kV出力したい場合
U端子とV端子をVCBの1次側と2次側に接続する。