でんきメモ

耐圧試験用リアクトル 外観

M社製リアクトル


S社製リアクトル


リアクトル 試験回路

絶縁耐力試験(耐電圧試験)でリアクトルを使う意味

被試験物(高圧ケーブル、コンデンサ、変圧器など)は、静電容量(C)を持っている。
耐電圧試験を行うと、静電容量分の充電電流 = 進み電流 I3 が流れる。
リアクトルを並列に接続することで、遅れ電流 I4 を流す。
合計の電流は I2 = I3 - I4 となり、試験用電源や耐圧試験用変圧器への負担が少なくて済む。

充電電流の計算とリアクトルが補償する電流値

静電容量分の充電電流の計算で被試験物に流れる充電電流 I3 = 280mAだった場合。
リアクトルの製品によるが、リアクトルが補償する電流値 I4 = 200mAだったとする。
すると、交流耐圧トランス2次側に流れる電流値 I2 = I3 - I4 = 80mAとなる。
交流耐圧トランスは1:100なので、トランス1次側に流れる電流は80mA ✕ 100 = 8A

試験機の耐圧時の出力定格が15A(30分定格)程度であった場合、
リアクトルを使用することで、1次側電流値が8Aと低く抑えられ、試験が出来る。

リアクトル 接続方法


リアクトルを複数つなぐ場合


リアクトルの注意点

理想的なリアクトルであれば、並列接続する事によって、どれだけでも容量を増やす事が出来る。しかし、実際はリアクトル容量の1割程度は損失があるので、並列接続の際は注意する。

■封印栓
タンク内の油膨張による空気抜き。定格容量に近い試験を数回行った場合や、夏場など気温が高い時などにナットを緩める。(締め忘れに注意)

L端子:電流計測端子
E端子:本体のケースアース
耐圧試験の際は、L端子とE端子は開放させておく。