でんきメモ

過電流定数

定格負担、定格周波数で、変流比誤差が10%となるときの1次電流÷定格1次電流の値のこと。
nで表し、n>5、n>10などと表す。
例えば過電流定数が10の場合、n = 10 となる。

過電流定数の意味(例)
CT変流比:300/5
過電流定数:n>20
このCTの場合、1次電流が200A✕20=6000Aまで流れたとしても比誤差が10%以内となる。

変流比誤差(比誤差)

真の変流比が、公称変流比に等しくないことから生じる誤差のこと。
比誤差は次の式で表される。

比誤差(%) = { (公称変流比 - 真の変流比) ÷ 真の変流比 } × 100

真の変流比
実際に一次巻線に通電した電流と、二次巻線から供給される電流との比のこと。実際に測定して求める。

公称電流比
定格一次電流と定格二次電流との比のこと。

過電流強度

CTの定格一次電流に対し、熱的及び機械的に損傷しない電流の倍数を示した定数のこと。
たとえば、短絡電流12.5kAでCTの定格一次電流が200Aだった場合、過電流強度 = 12500[A] ÷ 200[A] = 62.5
なので、定格過電流強度は62.5より大きい75倍のものを選定する必要がある。

確度階級

変流器の精度を示すもの。数値が小さいほど精度が高い。
一般計測用として3.0級、1.0級、0.5級がある。
特別精密計測用に、0.2級、0.1級がある。
普通計測や継電器動作では1.0級、配電盤の計測は1.0~3.0級が一般的。
確度階級1.0級は、比誤差(変流比誤差)が±1%という意味。

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