でんきメモ

CTTの位置が違う

Aタイプ(通常)
CT⇒CTT⇒OCR⇒電流計

Bタイプ(レア)
CT⇒OCR⇒CTT⇒電流計

CTTで回路を分離しても、CTとOCRを分離することができない。
CTTからOCRに向かって電流を流すとCT2次側に電流を流してしまう。
するとCTが励磁されCTから異音がする。

Twitterでの意見
Bタイプは東芝が作成した盤(保護継電器Nシリーズ付き)でよく見かける。
東芝以外にも三菱のOCRでもBタイプで構成されている盤もあるらしい。

試験方法
OCRの電流配線を外して保護継電器の端子部に直接電流を流す。
または三菱「MOC-A1V-RD」タイプは引き出し可能なので端子を外さず試験できる。

CTT試験端子がない場合

CTTが見当たらずCTとOCRが回路的に切り分けできない場合。
①OCR保護継電器の電流配線を外して直接電流を流す。
②OCRの配線は外さずにCT2次側端子k・lに接続してそこから電流を流す。

疑問・注意点
②の場合、CT2次側コイルとOCR側に分流してCTが励磁される?
CT2次側はインダクタンスが大きいからほぼOCR側に電流が流れる?

CTT試験プラグが現場にない場合


CTTの穴に絶縁物を突っ込んで上下が切り分けられれば良い。
100円ショップで売っているプラスチック製品や、ボールペンの芯などが使える。
また厚めのインシュロックでも上下絶縁が切り分けられるはず。
差し込んだ後、CTTの裏面端子でテスターまたはメガーで上下の絶縁を確認する。
切り分けた後、CTT2次側(OCR側)にOCR試験機の電流クリップを接続すれば良い。

高圧CT2次側から直接流してOCR試験する方法

配線方法
高圧CT2次側R相のk側⇒試験機のR
高圧CT2次側T相のk側⇒試験機のT
高圧CT2次側R相orT相のl側⇒試験機のcom

ネット上の情報
上記のやり方とOCR単体試験を比較して、継電器試験のデータに誤差はなかった。
上記のやり方で電流を流してもCT本体からの励磁音は特になかった。

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