CTTの位置がOCRより下流にある
通常タイプCT⇒CTT⇒OCR⇒電流計
OCRがCTTの1次側にあるタイプ
CT⇒OCR⇒CTT⇒電流計
この場合、CTTで回路を分離しても、CT2次側とOCRを分離することができない。
そのままCTT1次側からOCRに向かって電流を流すとCT2次側に電流を流してしまう。
するとCTが励磁されCTから異音がする。
これは東芝の盤(保護継電器Nシリーズ付き)でよく見かける。
東芝以外にも三菱のOCRでもたまにあるらしい。
対処方法(予想)
R相、T相、それぞれのCTの2次側のkとlを短絡させておく。
すると、CTT1次側からOCRに向かって電流を流した場合、CT2次側にも流すことになるが、CT2次側は短絡線にて短絡されており、CT2次側内部のコイル部分はインピーダンスがあるのでそちらにはほとんど電流は流れず、その一方で短絡線の方はインピーダンスがないのでほぼすべての電流が流れる。
よってCT2次側内部への電流をキャンセルすることができる(予想)
OCRがあるのにCTT端子がない
CTTがないのでCTとOCRが回路的に切り分けできない場合の対処法。配線は外さずCT2次側端子k・lに試験機の電流線を接続して電流を流す。
CT2次側の内部はインダクタンスが大きいのでほぼすべての電流はOCR側に流れる。
その根拠は、OCR試験機から2.5A流した時のメーターの針の位置がちょうど真ん中に来ることで確認。
最小動作電流試験で、規定範囲内で動作すればその後も問題なく試験できる。

注意点(個人予想)
CT2次側の内部k-l間に多少の電流が流れるので励磁されCT1次側に電圧が発生する可能性あり。
CTの1次側は、VCB2次側と、トランス各種と接続されている。
もし安全を配慮するならば、VCB2次側で3相短絡かつ接地し、CT1次側を閉回路接地状態にする。
これで仮にCT2次側のk-lの内部に電流が流れたとしても、CT1次側に電圧が発生しない。
CTT試験プラグが現場にない場合

CTTの穴に絶縁物を突っ込んで上下が切り分けられれば良い。
100円ショップで売っているプラスチック製品や、ボールペンの芯などが使える。
また厚めのインシュロックでも上下絶縁が切り分けられるはず。
差し込んだ後、CTTの裏面端子でテスターまたはメガーで上下の絶縁を確認する。
切り分けた後、CTT2次側(OCR側)にOCR試験機の電流クリップを接続すれば良い。
高圧CT2次側から直接流してOCR試験する方法
配線方法高圧CT2次側R相のk側⇒試験機のR
高圧CT2次側T相のk側⇒試験機のT
高圧CT2次側R相orT相のl側⇒試験機のcom
ネット上の情報
上記のやり方とOCR単体試験を比較して、継電器試験のデータに誤差はなかった。
上記のやり方で電流を流してもCT本体からの励磁音は特になかった。