でんきメモ

LIG-12 光商工

Ior 検出方式 漏電方向リレー

方向性機能があり、直接接地系低圧電路における貰い動作を回避できる。
方向性機能の Ior(アイ・ゼロ・アール)検出で容量分を分離した抵抗分による漏電検出。

数台の変圧器に共通のB種接地工事を施している場合、大電流を伴う漏電事故が1つの系統で発生した際、 他の健全な系統の漏電リレー(ELR)が電路の対地静電容量の影響で「もらい動作」をすることがある。
Iorは機能は対地電圧とIo電流との位相関係を検出し、漏電事故の方向を判別する。

外観



裏面端子


ELRでもらい動作が発生する仕組み

1系統で漏電事故発生。
漏電により大きな電流が流れる。
大きな漏電電流によりB種接地極に電圧が発生。
B種接地極に発生した電圧で健全な系統の対地静電容量に電流が流れる。
健全な系統のELRが充電電流により貰い動作。

裏面接点端子

a1-c1端子
自己診断異常警報出力用の無電圧a接点です。
復帰方式は、自動復帰です。

a2-c2端子
漏電監視警報出力用の無電圧a接点です。
復帰方式は、手動/自動を選択できます。

N,E,L端子
監視電路の電圧入力端子です。
電路の対地電圧を入力します。
N端子→電路の接地相
E端子→D種接地またはA種接地
L端子→電路の活線相(相順に注意)

各種設定

「電路設定」スイッチ
使用される電路の電気方式に合わせて、適用電路を設定する。
設定:1φ2W、1φ3W、3φY、3φ△(使用電路電圧はAC440V以下)

設定変更後は、反映させるために必ず「復帰スイッチ」を押すか、LIG-12の制御電源を入れ直す。
これを行わないと設定が反映されない。

試験トリップ


スイッチ「無」:試験ボタンスイッチを押しても接点が動作しない。
実際に絶縁不良や漏電があった場合、スイッチ「無」でも接点は通常通り動作する。
自己診断異常の場合、スイッチ「無」でも接点は通常通り動作する。

無の場合、誤って試験SWを押した場合、接点動作で外部警報や遮断動作してしまう事を防ぐ。
警報動作の確認や連動遮断動作の確認を行うとき以外は、スイッチ「無」の方が安全。

試験方法

LIG-12はIor検出方式なので一般の漏電リレーと異なりZCTに電流を流しただけでは試験できない。
ZCT に電流を流す他に、電流と同位相の試験電圧を印加する必要がある。

配線方法

電流と同位相の電圧を印加する。

試験機/継電器
T(+) → L端子
E(-) → E端子
Lt(+) → ZCTのKt端子
Kt(-) → ZCTのLt端子

LIG-12のL端子、N端子、E端子配線のスイッチを開放し、低圧系統回路から断路する。 (スイッチが無い場合、LIG-12の端子配線を外して電路から切り離す) ※LIG-12のKt-Lt配線は、一般のDGRの試験配線とは極性が逆になる。
※接点はa2-c2端子(漏電監視警報接点)でとる。

感度電流試験

電圧出力(Vo出力)はLIG-12の監視する電路に合わせて電圧を設定する。

型式 - 試験電圧
1φ2W 100V - 100V
1φ3W 200/100V - 100V
3φ3W Y 中性点接地 420V - 420/√3≒242V
3φ3W Δ 中性点外接地 200V - 200V

試験機の電圧出力、電流出力の位相差を0°(同相)に設定する。
電流(I0出力)を徐々に増加させ、LIG-12が動作したときの感度電流値を測定する。

漏電監視警報は整定タップ値の70%位の電流値で動作する。
例えば0.2Aタップ整定であれば、約0.14Aで動作する。

動作時間試験

配線、設定は感度電流試験とほぼ同じ。
電流出力は、LIG-12整定値の100%の電流値に設定する。
電圧出力した状態で電流を出力し同時にカウンタスタート、接点動作時間を計測。

動作時間の許容値
0.3-0.5-0.8-1.0(s)タップの場合
+0.15(s)~-0.1(s)

2.0(s)タップの場合
+ 0(s)~-0.3(s)

注意点

ZCTへのB種接地線の貫通方向は、B種接地極側がK、変圧器側がLになる。
系統からの漏洩電流は接地極側から変圧器側に向かって流れるから。
(極性を誤ると不要動作や不動作の原因となる)

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