でんきメモ

電流引き外し用補助継電器

製品例
・三菱 MGX-1形電流トリップ補助箱
・光商工 CF-15A
・omron AOF-1N

GRやDGRなど地絡継電器と組み合わせて使用される。
電流引き外しタイプのOCRとDGRを同じVCBで併用する場合に使用される。
電圧を電流引き外し方式へ変換し、電流引き外しタイプのVCBを引き外すための補助継電器。
光商工LDG-23Kは補助ボックス機能をDGR本体に内蔵しているので不要。

特徴

電源の供給用端子がS1、S2とあり、S1の先にはリアクタンスがある。
AC100Vを電流引き外し用電流値の3A~4A程度に抑える。
S1の先にあるリアクタンスを使用する事で4A程度に下げる。
電流引き外し用VCBのトリップコイル抵抗はメーカーにより差がある。
ここに100Vで直接励磁すると電流が流れすぎてトリップコイルが焼損する。

MGX-1形電流トリップ補助箱

表面


内部回路図


配線パターン
DGR制御電源:VTT2次 P1⇒DGR P1⇒DGR P2⇒VTT2次 P2
補助トリップ電源:VTT2次 P1⇒DGR a接点⇒補助トリップ P1⇒補助トリップ P2⇒VTT2次 P2
DGR引き外し電源:VTT2次 P1⇒補助トリップ P1⇒VCBパレットa接点⇒補助トリップ S1⇒補助トリップ S2⇒VTT2次 P2

内蔵リアクタ
15Ω±1Ω(at、3A)
7Ω以上(at、10A)

※リアクタ(L)の V-I 特性は、MGR-A1T リアクタと同一特性。
■使用上の注意点
トリップ回路内に52a(VCB遮断器と連動するa接点のこと)を中継する。
52aを中継すれば、VCBが開放状態であればトリップ回路に電流が流れない。

光商工 CF-15A

CF-15A 回路図

トリップ電源AC100Vは、CBの遮断後に停止させるようにする。
VCBの52a接点に接続するとCB遮断でトリップ電源回路が遮断される。

オムロン AOF-1N 取扱説明書

三菱のMGXと機能は同じ。配線もほぼ同じ。
トリップ電源がVT2次側か、電灯トランス2次側か、現場によって違う。


動作原理と試験方法

・P1P2はVT2次側⇒VTT⇒AC100Vで制御電源を供給
・S1S2は電灯トランス⇒MCCBよりトリップ用電源を供給

試験方法
・Kt、Ltに電流を流す
・P1、P2に電圧を印加(VTへ印加させないように)
・S1、S2に電圧を印加(S1S2⇒ブレーカー側⇒トランスへ印加させないように)

接点
DGR本体に警報用a接点があるタイプがほとんどなのでそこへ、なければ以下を使用
・a接点:S1-T1、または、T2-S2
・b接点:o1-T1、または、T2-o2

注意点

電流引き外しVCBは、引き外し回路に52a接点を介さない場合が多い。
DGRにはメーカーによって出力接点に自己保持を持つものがある(光商工など)
DGR動作後、S1S2に「引き外し用電源」が印加され続けるような状態の場合、VCBトリップコイルに電流が流れ続け、焼損の可能性。

継電器の制御電源とトリップ用電源は、VCBより上流のVTからなのか、VCBの下流である変圧器2次側からなのか、注意する。
DGR電源は、多くの場合、制御電源P1P2はVT2次側から、引き外し用電源S1S2は変圧器2次側から。

VCBとの連動試験
DGRのP1P2、S1S2を離線し、端子に直接AC100Vを印加してVCBとの連動試験しようとしたらできなかった。
これはP1P2と並列に電圧が供給されてる箇所があり、それはDGRのa接点を通り補助BOXのリレーを動作させるようになってるので、VTT2次側から供給しないとダメ。
このタイプのDGRは試験する際、離線ではなく、VTT2次側から供給+トリップ電源はMCCB2次側から供給と、本元から電源入力した方が良い。
※詳細は上記の「CF-15A」の配線図を参照

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