LBSの引き外し用コイル焼損事故
LBSの引き外しコイルが焼損する条件①LBSに補助スイッチ(リミットスイッチ)がついていない
②地絡継電器が手動復帰タイプで動作後の接点が閉じたままになる
LBS引き外し用コイル焼損までの流れ
- 地絡継電器の復帰方式が「手動」となっている状態で地絡継電器が動作
- LBSトリップコイルに電圧が印加される
- LBSが開路されたが補助スイッチがないのでトリップコイルに電圧が印加され続ける
- LBS引き外し用コイルが焼損する
事故が起きる可能性が高い場所
①モールドジスコン ⇒ LBS + GR(地絡継電器)の組み合わせ②サブ変送りのLBS + GR(地絡継電器)の組み合わせ
仮にトリップコイルが焼損しても、短絡事故が起こればLBSのPFが溶断するはず。
ただ地絡事故の場合、LBSが開放されなければ最閉路で再び地絡発生⇒波及事故に繋がる。
対策方法
①LBSに補助スイッチ(リミットスイッチ)を付ける②地絡継電器の復帰方式を「手動」から「自動」に切り替える
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