灯動共用変圧器とは?
1台の変圧器で、動力負荷と電灯負荷に供給ができる変圧器。変圧器の小型化・省スペース化が可能。
コンビニなどに設置されている「小型キュービクル」に設置可能。
灯動共用変圧器を上部から見た図

灯動共用変圧器 結線図
異容量三角結線。三相容量と単相容量の負荷分担があらかじめ指定され、固有の負荷分担曲線となり、それに合うように単相負荷に供給する相の巻線容量が他の2相のものより大きく製作されている。
単相負荷が少ない時は三相負荷が多く使用でき、三相負荷が少ない時は単相負荷が多く使用できる。

動力
・u-v:210V
・v-w:210V
・w-u:210V
電灯
・u-o:105V
・v-o:105V
不使用
・w-o:105V ✕ √3 = 181.8v
負荷分担曲線

灯動共用変圧器のデメリット
各巻線の負荷力率が異なるため、電圧降下に差異を生じ、線間電圧に不平衡を生じる欠点がある。灯動共用変圧器の注意点
通常だと、変圧器の二次側接地は、単相側中性点に施す。しかし、単相側中性点を接地した場合には、三相側の接地はできない。
この変圧器を、三相二次側ー端接地を施している設備に使用する場合は、接地回路の見直しが必要。