でんきメモ

変圧器のタップ


タップとは?
変圧器の高圧側にタップ切替端子がある。
ここで出力電圧を変えることができる。
油入変圧器の場合、タップは変圧器の内部にある。
上蓋のハンドホールを外して油の中で作業をする。

タップ表示例
F6750
R6600
F6450
F6300
6150V

基準タップ「R」
定格容量、定格電流などの定格値の基準となるタップ。

全容量タップ「F」
変圧器が規定された温度上昇限度を越えることなく、定格容量で使用できるタップ。

低減容量タップ「記号なし」
定格容量より小さい容量(定格電流以下)でなければ規定温度上昇限度内で使用できないタップ。
電圧表示に「R」も「F」もついていない。

変圧器タップの調整例

変圧器のタップは150Vステップとなっている。

タップを1ステップ変えた場合の2次電圧の変化
・210V回路では約5Vの変化
・105V回路では約2.5Vの変化

■タップの調整例

現在
・タップ6600V
・二次電圧205V

二次電圧を215Vに上げたい場合

使用タップ6600Vの定格2次電圧は210V
変化比=6600÷210=31.43

二次電圧205Vの場合の一次電圧 = 205V × 31.43 = 6443V

二次電圧を215Vにしたい場合
変圧比 = 6443V ÷ 215V = 29.97 にすればよい。

タップを6300Vに接続すると、
変圧比 = 6300V÷210V=30となる。

まとめ
変圧器のタップを6600Vタップから6300Vタップに変更すると、
変圧比が下がり、二次電圧が上がる。

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