でんきメモ

パワーコンディショナの絶縁方式

■トランスレス方式

発電の流れ
パネル⇒DC/DC(コンバーターで直流電圧調整)⇒DC/AC(PWM方式のインバータ)⇒ELB⇒系統連系

太陽光パネルからの電圧調整を、変圧器を使用せずにコンバータで行う。
変圧器を使用しないので、直流電流と交流電流を絶縁させるプロセスが無い。
電力の変換効率が1.5%ほど上がる。
回路構造がシンプルなので、安価に製造できる。

直流電力と交流電力の間が完全に絶縁させておらず、PCSが故障した場合、
直流電力が交流側に伝わり、交流側負荷を故障させる可能性が有る。

安全策で、直流電流流出を防ぐ「絶縁変圧器部」や「直流電流流出の検出機能」が備わっている。
また、アースを利用することにより安全性を高めることができる。

■高周波絶縁トランス方式

発電の流れ
パネル⇒DC/AC(PWM方式インバータ)⇒高周波変圧器(電圧調整・絶縁)⇒AC/DC⇒DC/AC(商用周波の交流に変換)⇒ELB⇒系統連系

太陽光パネルからの電圧調整を、変圧器を使用して行う。
高周波変圧器で直流電流と交流電流を絶縁し、直流電力の流出を確実に防ぐことができる。
PCS自体の大きさがトランスレス方式に比べて小さい。
産業用太陽光発電システムのパワーコンディショナとしても広く採用されている。
回路構造が複雑なため、価格が高い。

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