バイパスダイオードとは?
バイパスは英語でbypass。交通中心地の混雑緩和のために、迂回(うかい)して周辺地などを通らせる道路。
太陽光のバイパスダイオードとは?
太陽電池モジュールに組み込まれたダイオード素子のこと。
太陽光パネルの仕組み
・太陽電池セル
・クラスタ
・モジュール(パネル1枚)
バイパスダイオード(BP)の役割
太陽光パネル(モジュール)は、1つ1つのセルが直列に接続されて発電電流が流れる。セルが複数個集まった1かたまりのことをクラスタと呼ぶ。
BPは、1クラスタと並列に並列に1つ接続される。
1クラスタの中のセルが影の影響や故障すると、セルが発電不可となり、電流が流れない。
その際、そのクラスタを回避(バイパス)させるためにBPが存在する。
バイパスダイオード(BP)の仕組み
BPは順方向電圧を印加した時に電流が流れる半導体素子。クラスタ内のすべてのセルが発電中の場合、BPには逆方向電圧が印加され、電流は流れない。
影や故障等により発電不可となると、セルは抵抗体となって発電電流を消費する。
するとクラスタ端子間で電圧低下(発電時は電圧上昇)が生じる。
するとBPには順方向の電圧が印加され、電流はBPを流れ、発電不可のクラスタをバイパスする。
抵抗体となったセルに電流が流れるとセルの加熱が生じてしまう。
BPが動作し、電流の迂回路ができることで、セルの加熱を防止できる。
参考・引用
バイパスダイオード | 電気学会 [B] 電力・エネルギー部門
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