単相パワコンと三相パワコンの違い
太陽光発電設備のPCS(パワコン)は、単相と三相の2パターンがある。それぞれの特徴、メリット、デメリットを見ていく。
単相パワコンのメリット
家庭用の100V/200V電源でも動かすことができる。配線が簡単で、使いやすい。
100V、200Vの、2パターンがある。
変換効率が高い。
金額が安い。
騒音が小さい。
絶縁トランスが不要(トランスレス方式のパワコンを使用する)
単相パワコンのデメリット
三相と比べて容量が小さい。送電効率が低い。
三相3線式パワコンのメリット
単相と比較して、少ない電流で同じ電力が得られるので損失が少ない。変換効率はやや低いが、大容量なので、少ない台数で済み、パワコンの数を減らせる。
電圧抑制がかかりにくく、電柱が遠い場合も長距離送電でのロスが少ない。
三相3線式パワコンのデメリット
変換効率が低い。騒音が大きい。
付近に動力電線が来ている必要がある。
絶縁トランスが必要になる。
絶縁トランスとは?
太陽光発電システムで作りだした直流の電力を電力会社の系統側に流さないようにするための機器。絶縁トランスではなく、絶縁機能のついたパワコンもある。
関連ページ
- 太陽光発電設備の用語
- 高圧太陽光発電で売電
- 再エネ賦課金
- 太陽光パネル
- 太陽光パネルの開放電圧とは?
- 太陽光パネルの接地はC種?D種?
- 太陽光の出力制御
- MC4コネクタ
- 2MW以上のメガソーラーの外部委託と選任
- 太陽光発電と蓄電池
- 太陽光発電用 直流ケーブル
- 太陽光の耐圧試験
- 太陽光パネルの絶縁抵抗測定 PV用メガー
- 太陽光パネルが水没
- IVカーブ ストリングトレーサ
- ソラメンテ(太陽光パネルのストリング故障検出)
- バイパスダイオード
- 太陽光の接続箱
- 太陽光ストリングの直流ブレーカーの入れ忘れ
- TD箱(トランスデューサ・気象信号変換器箱)
- 再エネ賦課金 FIT 固定価格買い取り制度
- SmartLogger スマートロガー
- パワーコンディショナー(PCS)
- 単相と三相のパワコンの違い
- オムロンのパワコン CEPT-P3AT2025B
- 住宅用パワコンと自家消費
- パワコンのトラブル(高音発生・ノイズ障害)
- パワコンの絶縁方式(トランスレス・絶縁トランス)
- パワコンの保護機能(過電流・直流地絡・直流分検出)
- パワコン力率の一定制御
- 電圧抑制・電圧フリッカ
- 電蝕・異種金属接触腐食(パネルや架台のサビ)
- 低圧太陽光(小出力発電設備)の事故報告の義務化
- 交流集電箱内メインブレーカーの温度上昇による誤動作
- 太陽光ケーブル盗難用の屋外防犯カメラ
- 低圧太陽光 ダウントランス
- PPA、オンサイト、オフサイト
- Solar Link、ラプラス、遠隔監視システム
- 使用前自己確認「負荷遮断試験」
- 使用前自己確認「負荷試験(出力試験)」
- 使用前自己確認「絶縁耐力試験」