でんきメモ

K2ZC-K2WR-NR

参考:omron ユーザーズマニュアル

表面・裏面


端子
・S1(-)
・S2(+)
・L1
・L2
・C1S⇒CTT2次側のcom相
・C2S⇒電流計またはASのS相
・P1⇒VTT2次側のP1
・P2⇒VTT2次側のP2
・P3⇒VTT2次側のP3
・Xa
・Xb
・Xc
・a
・a

S1S2⇒DC24V(制御電源)
L1とL2を短絡させると継電器が不動作となる。

定格電力:953W(√3×110V×5A)
動作逆電力は整定値の95%動作

通常配線例
CT2次側 R相k ⇒ AのS相 ⇒ RPR C2S
CT2次側 R相l ⇒ RPR C1S

CTの設置場所と個数

CT1個(S相設置)
CTのk側がC1S、l側がC2S
S相CT(k)⇒C1S⇒C2S⇒S相CT(l)

CT2個(R相とT相に設置)
R相とT相の逆相をとってS相電流を検出する配線
OCR等のCTと共用する場合に便利な配線
R相CT(k)⇒A(R)⇒A(S)⇒C2S⇒C1S⇒R相CT(l)
T相CT(k)⇒A(T)⇒A(S)⇒C2S⇒C1S⇒T相CT(l)

系統側停電後、逆潮流があり充電による危険性を考えた場合、1秒以下が望ましい。

パワースイングとは?
発電機を並列投入した時に発生する電力動揺のこと。
これでRPRが不必要動作しない時間の整定が必要。
系統、容量、回転制御の応答時間によって変化するが0.5秒~数秒間らしい。

変圧器の励磁突入電流でRPR動作
・構内の変圧器を無負荷で投入
・過渡的な大きな励磁突入電流が発生
・電流位相が極端に遅れ、逆電力として検出してしまう場合がある
・励磁突入電流の影響が想定される場合、0.5 秒以上の整定で誤動作を避ける

RPR K2ZC-K2WR-NR 試験方法

RPRの動作条件
電流がC1S⇒C2Sに流れる時にRPRが動作

電圧
P1とP3をジャンパー線で短絡
P1P3にV、P2にEを接続して試験電圧110Vを印加

電流
RPR端子のC1SとC2Sに電流を流す
位相は(P1-P3)に対してC1S、P2に対してC2Sが同位相となるように

CT2個タイプ(R相・T相設置)
・CTT2次側R相とT相を短絡
・CTT2次側com相⇒試験器のLtを接続
・CTT2次側R相⇒試験器のKtを接続

試験方法
印加電圧は一定のまま電流を徐々に流したりすることでRPR動作値を読む。

逆電力整定値から試験電流を求める表


例:整定電力値 1%
5A ✕ 1% = 50mA(3相回路・通常時)
3相動作電流 = 50mA ✕ 0.95 = 47.5mA
1相動作電流 = 47.5mA ✕(√3÷2)= 41.13mA

1%の動作電流 = 41.13[mA]
これをメモしておけば電力整定に合わせて計算で求められる。

最小動作電流試験
動作時間タップ値を最小に変更⇒ 0.1s
電圧⇒110V 電流⇒0mA 位相⇒0度に整定。
電流を徐々に上昇させるとRPRが動作する、その時の電流値。
判定基準:表から動作電流(A)(×0.95)を取得して、その±5%以内

位相特性電流試験
電圧⇒110V 電流⇒0mA 時間タップ値⇒0.1s
進み:位相⇒進み(LEAD)30度で整定し徐々に電流を上昇し測定。
遅れ:位相⇒遅れ(LEAD)30度で整定し徐々に電流を上昇し測定。
判定基準:表から取得した動作電流(A)(×0.95)の±30%以内

動作時間試験
動作時間タップを元に戻す。
電圧⇒110V 位相⇒0度に整定。
電流を0%から105%に急変して測定する。
(表から取得した動作電流(A)(×0.95) × 105%)
判定基準は、整定値の±10%(最少誤差±50ms)

注意点・その他

P1とP3を短絡せずP1とP2だけ電圧を印加して試験した場合。
動作電流値は2倍になる?(P2-P3の電圧が110V⇒0Vとなり電力の検出ができないため)

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