でんきメモ

RPR 三相不平衡タイプの特徴

製品例
・omron KP-PRRV-CPC
・DAIICHI(DRPR-72 / DVRR-72)

電圧入力と電流入力から電力を算出し、最小動作電流値が決まる。
なので試験する際、P1-P2に110Vではなく55Vを印加した場合、動作電流値は2倍になる。

実験
・整定値は1%
・P1-P2に110V印加
・最小動作電流値は50mA✕√3=86mA
・P1-P2の電圧を110V÷2=55Vに変更
・最小動作電流値は86mA✕2=172mAに変化

位相試験の実験

以下の方法は取扱説明書に載っているやり方ではない。
P1-P2に110V、試験電流200%にて位相を徐々に変化させる。
すると最大感度角0°から進み60°、遅れ60°付近で動作する。

位相試験をする際、R相、T相、それぞれ1つずつ試験を行う。
または2つ合わせて試験を行いたい場合、R相、T相、両方に電圧、電流を流す。

具体的な方法
・P1とP3を短絡させる。
・P1にT、P2にE、110Vの電圧を印加する。
・CTT2次側のR相とT相を短絡する。
・CTT2次側のR相にKt、com相にLtを接続する。

上記方法で、R相とT相、2相同時に試験することができる。
電圧は110Vで共通だが、電流値はR相、T相に分流する。
なので例えば整定値が1%の場合、本来の動作値は86mA。
この時、R相、T相、それぞれに流れている電流は分流してるので43mA程度。
RPRの動作はR相、T相の逆電力値で計算される。

仮にR相とT相の電流の配線方法が逆だった場合、どうなるか。
この場合、いくら試験電流を流してもRPRは動作しない。
それはR相とT相それぞれが順電力と逆電力となり、相殺されるから。

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