消防設備士の勉強

終端抵抗とは?


消防設備によくある「終端抵抗」とは?
火災受信機は終端抵抗の有無で断線を判別するシンプルな構造。
各回路の感知器の最後には終端抵抗(一般的には10kΩ)を接続する決まりがある。

火災受信機は断線検出回路に微弱電流が流れている状態を「正常」と判断。
微弱電流が流れなくなった状態を「異常」と判断し、音や表示灯で知らせる。

火災報知設備回路には常に直流の電圧がかかっている。
断線すると電気が供給されず火災感知器が作動しない。

断線がおこったら、感知器回路(LC)の抵抗値を計測。
線間には終端抵抗分の抵抗値10kΩがあるはずが、断線だと終端抵抗値がでなくなる。

終端抵抗がついているかどうかはテスターにて判別が可能。

断線箇所を特定する方法

火災感知器の電圧をチェックする。
電圧があれば、受信機から感知器までの配線は断線していないことがわかる。
電圧がなければ、受信機から感知器までの間で断線していることがわかる。
また、感知器を「あぶり試験」で作動しないエリアを特定することができる。

断線の原因

感知器回路の配線は1.2mmや0.9mmと細く、被覆を剥く際に芯線を傷つけ折れやすい状態に。
施工時のミスで時間の経過とともに折れてしまい断線が起こることが多い。
ネズミが配線をかじって断線、という例もあるらしい。

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