UGS 地中線用負荷開閉器
UGSとは、英語で、Underground Gas Switch
開閉器内にSF6(六フッ化硫黄)を封入して絶縁を保っている。
UGS 外観
VT内蔵タイプ・VT無しタイプの違い
UGSには、VTが内蔵されたタイプと、VTが無いタイプ、2つがある。このVTは、UGSについている、方向性SOG制御装置の制御電源として使用される。
VTが無い場合、キュービクルの電灯トランス2次側100VよりMCCBを介して供給される。
減圧ロック装置
UGSの封入ガス圧力が低下すると、減圧ロック装置が動作する。減圧ロックすると、UGS表面の減圧ロック表示(■赤色)が出て、ハンドルの入切操作が できなくなる。
なので、開閉器の開閉状態は、減圧ロック装置動作時点のまま維持をする。
SOG制御装置は、開閉器より減圧ロックの信号を受けて、トリップコイル(TC)の回路を断路する。
また、減圧ロック警報接点(a4―ac)自己診断警報接点(a3―ac)が動作する。
自己診断機能
制御装置に自己診断機能を装備しており、万一異常が発生した場合は、自己診断異常ランプが点灯し表示する。UGSのOCRの動作特性チェック
制御装置パネルの制御電源切替スイッチを 「試験」側にする。
p1p2に制御電源を入れる。
OC1とOC2に対して試験電流を約1秒間だけ流す。
そのあと1秒以内に試験器の電源を切る。
試験結果と判定
試験電流0.4Aで動作表示せず⇒正常
試験電流0.6AでSO側表示⇒正常
試験上の注意
UGSのSOGロック電流値:460±40A
OC1・OC2への通電電流0.6Aは、主回路電流約500Aに相当する。
OC1・OC2への通電電流は0.7A以下とする。
UGSの責任分界点
高圧キャビネット内の、電力側の配電線と構内配線との接続点。
UGS本体の1次側と電力側の電力ケーブルの接続点。
UGSの交換工事見積
メーカーWEBサイトよりUGS 本体+SOG(UGL-C-D2 + KLR-B-D)
195万円
Twitter情報より
UGS交換工事(工賃・試験費込み)で100万円以下
定価と卸値の乖離が大きい。
電材商社からの仕入れは定価よりはるかに安い。
トリップスイッチがバネでONに戻ってしまうタイプ
戸上UGSで、ある年代の製品にだけ存在する。試験トリップのスイッチのON⇔OFFで、試験のためOFFにしてもONに戻ってしまう。
メーカー問い合わせ「オフのまま復電してしまうのを防ぐための仕様」
※現在はSOGの蓋が「スイッチをONに戻さないと閉められない」形状となっている。
自動でONに戻ってしまうタイプのUGSを試験する場合。
2人で作業をして、1人がスイッチをOFFのまま抑えておく。
(もしくはトリップコイルに電圧がかかるのを承知で試験する?)