B種接地が外れていた場合、どうなる?
電灯負荷はどうなる?電灯トランスのL1-N-L2間の電圧のバランスが変化する可能性。
L1-N:90V
L2-N:110V
中性点の接地が失われることで電圧の不均衡が発生。
それが電灯負荷に影響を与え、ちらつきや異常な動作を引き起こすことがある。
雷サージや異常電圧がシステムに伝わりやすくなり、負荷機器に影響を与える可能性。
これも電灯のちらつきや故障の原因となる。
動力負荷はどうなる?
・電圧不均衡によるモーター効率低下、振動、異音
・過電流の発生によるモーターの過熱、損傷、劣化
・保護装置の作動による機器の異常停止
・動作不安定で生産ラインへの影響やメンテナンスコストの増加
漏電遮断器はどうなる?
漏電遮断器はライン(L線)とニュートラル(N線)の電流バランスを監視している。
中性点が浮くと地絡が発生しても期待通りに電流が流れず、不動作、遅れて動作などの可能性。
また局所的な過電圧や異常電圧の発生で、漏電と誤認し誤作動発生する可能性。
電気器具に絶縁不良や漏電があった場合どうなる?
機器のD種接地を経由し地面を通り、絶縁の低い場所に流れるはず
B種接地線が浮いているので変圧器のB種接地に対して絶縁監視装置が設置できない。
クランプメーターを使ってB種接地線で漏洩電流を測定できない。
漏電火災警報などが動作せず火災や感電の危険が増す。
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