水道管の金属管からアース接地をとることは禁止?
昔は水道管が導体である鉛管であった。水道管が地中に埋まっていることを利用してアースとして利用した。
接続場所は鉛管にぐるっと巻き付けたり、洗濯機などのアース線を蛇口に接続するなど。
以前は水道管からアースを取ることが認められていた。
これは標準工法として存在していたらしい。
洗濯機のアースは、殆どがアース線の先にクリップのようなものがついており、
蛇口のスピンドルの筒の所に挟む様になっていたらしい。
しかし現在の水道管は露出部分が金属でも、
造営材内部の給水管路の材質は不導体である架橋ポリエチレン製。
現在の多くの水道管にはアースとしての機能はない。
また金属の水道管にアース接続すると漏洩電流により配管の腐食(電蝕)を誘発。
また銅線と鉛管が接触すると電食により緑青が発生する。
⇒電食(異種金属の電位差による接触腐食)とは?
法改正
『電気設備の技術基準の解釈』第18条・第19条
「金属製水道管を利用した接地工事」の規定
平成25年5月20日付改正で削除された。
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