簡易測定法・2電極法
EとPの2極で接地抵抗を測定する方法。CはPと短絡させて同じ杭に接続する。

A、B、C種接地工事の測定には使用できない。
主にD種接地工事(判定基準100Ω)のチェックに使用する。
商用電源のニュートラル側(大地側)を補助極として利用する。
補助極を接続する前に検電器でニュートラル側であることを確認する。
使用できるB種接地
・対地電圧300 V以下のコンセント(アウトレット)のニュートラル側
・対地電圧150 V以下のブレーカ二次側のニュートラル側配線
簡易測定の場合、テストリード「HIOKI L9787」を使用する。
その他の測定コードの場合、感電する恐れがある。
注意
2電極法に設定すると、測定電流を4mA以下に抑える。
なので商用電源のアース側に接続した場合でも、漏電ブレーカを動作させない。
しかし感度電流10mA未満の漏電遮断器や漏電リレーが動作する可能性がある。
メーカーによるが簡易測定機能はインダクタンス成分の小さな接地抵抗を測定する。
3mH以上のインダクタンス成分が直列に接続された抵抗の場合、正確に測定できないことも。
接地抵抗測定でELBがトリップ
簡易接地抵抗測定法は、補助極にB種接地抵抗の接地極を利用して測定する。測定にはD種とB種の間に電流を流す必要がある。
この電流は中性線(白線)を通してELBを流れる。
ELBには漏れ電流が流れたと判断されELBの漏電設定値を超えるとトリップ。
D種接地抵抗が簡単に測定できるアーステスタ「テンパール ERT-1A」
こちらの製品は測定電流は0.1mAなので、測定によってELBがトリップする心配はない。