CTが故障しているか調べる方法
CTが壊れてて不正確な値を示していても、電流計やOCR試験では気がつけない。予想
・受電設備が短絡事故
・CT不良のためOCR瞬時動作が許容範囲で動作せず
・配電側VCBがトリップ⇒波及事故
■CTTからOCRの試験は本当に正確か?
試験時はCTT2次側から電流を流す。
実際にはCT1次側に電流が流れる⇒鉄心が励磁されてCT2次側に電流が流れる⇒CTTを経由してOCRに流れる。
CTT2次側からOCR試験が出来ても、本当に事故の時にOCRが許容値内で動作するかどうかはわからない。
■CT2次側配線
CT2次側の配線を引き回した結果、インピーダンスが上がる。
OCRの瞬時動作試験時、回路抵抗が高く、電流が流れにくく、許容値に収まらない事例。
■停電⇒CTTからOCR試験⇒受電⇒接触不良で電流流れず
CTTの締め付けが悪かった、または金属部分が錆びていて接触不良
MCCB投入後、電流計が振れることを確認する
高インピーダンスだった場合、OCRが正常に動作しない可能性もある?
地域停電発生時からの再送電でOCRの瞬時動作
停電点検後の復電時、VCB投入時に励磁突入電流でOCRの瞬時要素動作⇒VCB開放。もし仮にその地域で停電が発生した場合、再送電されたとき、どうなる?
OCRの瞬時要素が動作してVCBが開放⇒担当者が駆けつけるまで復電ができない可能性。
OCRの整定値は電力会社との協議で決まるのでこちらの都合で勝手に変更できない。
仮に瞬時要素の整定値を低く変更した場合、配電側の方が先に動作し波及事故に。
OCRの整定値つまみ
つまみを中間位置に整定してはならない(不定となる)稼動中の整定変更は、不要動作の恐れがあるので避ける。
※やむを得ず変更する場合、表示復帰レバーを押し上げて動作ロック状態として行う。
OCRの周波数設定(50Hz or 60Hz)
OCRの設定で周波数設定がある。ディップスイッチによる設定で小さく見えにくい場合が多い。
これが間違っている場合があり、その場合、動作値が微妙にずれる。
不良で報告をあげて、実は周波数設定が間違っていた、などならないように。
これはOCRに限らずRPR、使用する発電機やバッテリーでも同じこと。
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