節電器とは?
節電器(せつでんき)とは?「取り付けるだけで電気代が下がる」とされる機器。節電機、節電装置とも呼ばれる。

電力料金のうち基本料金に係わる力率やデマンドではなく、従量料金に係わる電力量を対象として、
変圧器で電圧を下げて電力量を減らそうとするもの。
実際には効果はなく、むしろ節電器商法(問題商法、詐欺事件)の道具として知られている。
主に低圧受電の一般商店や個人宅が標的とされた。
2006年3月、第61回日本物理学会年次大会で開かれた「ニセ科学シンポジウム」
「生活の中のニセ科学の例」として紹介されている。
節電器の原理と効果
電力量は、電圧×電流×時間なので、このどれかを減らせばよい。節電器は電圧を下げるので、消費電力(エネルギー)が減少し、電気代が安くなると思える。
しかしこれは、白熱電球やヒーターなどを長時間つけっぱなしにするような、
「抵抗負荷を連続稼働させている場合」にしか当てはまらない。
また明るさや熱量という品質を削るので、電球はうす暗く、ヒーターはぬるくなる。
さらに、減らせる電力の割合は、数%程度に限られる。
電力を光や熱など仕事に変換する場合、電圧は高いほど、電流は少ないほど効率が良くなる。
なので電圧を下げる「節電器」を使用するとこの効率(エネルギーの効果としての仕事率)は悪化する。
そして発電所の負荷は増加し、二酸化炭素排出量は増える。
また、広く普及している誘導電動機は、電圧が下がるとより多くの電流を流してこれを補おうとする。
電球型蛍光灯やLED照明も同様である。
「ある目標を達成するタイプの制御装置」があるとする。
例えば、5℃に保とうとする冷蔵庫や、室温を25℃に保とうとする温風ヒーターなど。
この場合、節電器を付けると、稼働時間を伸ばして対応するだけになるので意味が無い。
また、ジュール熱ロスが増え、設備の劣化や損耗、焼損、電気火災などのリスクが高まる。
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