でんきメモ

高圧受電設備の停電操作手順

低圧側から順番に開放し、最後に高圧側の遮断器を開放せよ、と書かれたテキストもあれば、
低圧側を開放する前に、高圧側、PAS、UGS、VCBなどで一発で開放せよ、という意見もある。
停電手順については、保安協会、保安法人など、会社によってもルールが多少違うようだ。

「高圧・特別高圧電気取扱特別教育」テキストは、低圧⇒高圧の順番

  1. 低圧MCCBを開放
  2. VCBを開放
  3. 主遮断装置を開放(PAS・UGS・モールドジスコン・ピラージスコンなど)

PASやUGSの一発切りが良いとされる方々の意見

低圧ブレーカーから開放していくと、開放するときにサージ電圧が発生する。
サージ電圧が発生する原因は、電流が流れている時にブレーカーを遮断するから。
また、発生する電圧サージの大きさは、流れている電流の大きさに比例する。
低圧より高圧の方が電流の大きさは小さく、また変圧器を介することでサージ電圧の影響が少なくて済む。

また、高圧受電設備に設置されている「コンデンサ」が、サージアブソーバと似た機能をしてくれる。
なので高圧側で切った方が、サージ電圧の発生を少なく抑えることができる。

停電手順の注意点

DS(ジスコン)は、無負荷・無電圧状態にて開閉操作をすること。
LBSはジスコンと違ってアークシュートがあるが、ジスコンと同じように、無負荷・無電圧状態で開閉した方が安全。
受電状態において、最初にJISコンを開放してしまうと、アークにより負傷する危険性がある。
アークとは?

開閉サージとは?

遮断器を投入するときの投入サージ(closing surge)
開放するときの遮断サージ(clearing surge)

遮断器の開閉操作によって電力系統に生じる、数百[μs]から数千[μs]程度持続する、衝撃性の異常電圧のこと。
異常電圧の大きさや頻度は、系統の構成、線路の長短、遮断器の種類、中性点接地方式などによって変化する。

遮断器の開閉によるサージ電圧

遮断器によって電流が遮断されることにより、線路や機器のインダクタンス(コイルにおいて電流の変化が誘導起電力となって現れる性質)に流れる電流が急激に変化する。
すると、インダクタンスで e = -L(Δi/Δt)の誘導電圧が発生し、これがサージ電圧として電力設備に悪影響を及ぼす。

このように、遮断器や断路器の開閉により生じる異常電圧を、開閉サージと呼ぶ。
電力設備の異常電圧は、雷サージだけではない。