コンセントから緑の液体が
スマホの充電器や換気扇のコンセントから緑の液体が。これは可塑剤(かそざい)と呼ばれるもの。

換気扇のコンセント側にも緑色の液体が。

可塑剤
樹脂などの材料に加えて柔軟性や耐候性を改良する添加物のこと。
可塑剤を被膜(絶縁体)に加えて柔軟性を持たせ、何回も折り曲げても断線しづらくなる。
可塑剤は絶縁体なので、緑の液体がついたまま使用すると電気抵抗が上がる。
そのまま使用すると熱が発生し、火が出ることもあるらしい。
なぜ緑の液体が出てくるのか?
ケーブルが経年により劣化して液状化して漏れ出す事がある。
コンセント側から漏れ出ている場合、コンセント内部のケーブルに問題があるかも。
コンセントを外してケーブルを切って新しいケーブルで剥き直して差し込む。
天井付きコンセントから緑の液体が。
この場合、コンセント内部のケーブルが劣化し可塑剤が漏れ出ている可能性。
コンセント交換、そしてコンセント内部のケーブルを切って新しく剥いて差し込む。
築30年を超えた住宅ではすべてのコンセントやケーブルが経験劣化しているはず。
その他
液状ではなく固形の粉状であれば緑青(ろくしょう)らしい。
コンセントの中の金属は、真鍮という亜鉛と銅の合金。
鉄ではないので赤い錆にはならない。
可塑剤、ろくしょう、共に電気の通りは悪くなり抵抗が増加する。
換気扇のコンセント交換工事
右側が古いコンセントを洗剤で洗ったやつ。緑色と焦げ跡?みたいのは消えなかった。左側は新しいコンセント(パナソニック 角型コンセント WK1012W)

コンセント表面中央についているビス1本を外すとカバーが外れる。
そして両サイド2本についていたタッピングビス(鍋頭)を外すとコンセントが天井から外れる。
※このタッピングビスはコンセント購入時は付属していない。別売り。

VVFケーブルは別に溶けてもいないし緑色の液も出てなかった。

既存の「ののじ」に新しいコンセントをつけて固定してカバーを戻して終了。
(本来はVVFの先を切って新しく作った方が良いんだろうけど)

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