人工地絡試験とは?
配電用変圧器2次側の高圧母線に接地棒を接触させ、実際の地絡事故を人工的に作り出す。この試験で、地絡抵抗(6kΩ)で地絡リレーが動作する零相電圧V0、零相電流I0の整定値を決める。
地絡リレーの動作判定は(整定値 V0 ≦ 事故時 V0)である。
また事故時 V0 の大きさは静電容量で変化する。
地絡抵抗
ほとんどの電力会社は、地絡検出抵抗を6,000Ωに整定しているらしい。(人工地絡試験で、6kV地絡事故において、6,000Ω検出できるV0を整定)
地絡抵抗が3~5kΩ以下の場合、消弧する割合が50%程度。
6kΩ以上の故障は、90%が消弧してそのほとんどが0.5S以内に消弧する。
配電線を不必要にトリップ(停電)させないために、この様な整定にするらしい。
保護継電器を動作させないための処置
①保護継電器の制御電源をOFFにする。②OVG地絡過電圧要素の「動作電圧(%)」の整定スイッチをロック(不使用)に合わせる。
③リレーロックD/I機能を使用(DI端子へ電圧を印加)してトリップロックする。
引用・参考
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