PASのSOGがGR動作でPAS開放⇒調査⇒送電で再び地絡⇒波及事故
波及事故の例PASのSOGがGR動作にてPAS開放した。
停電確認、放電、1000Vメガで絶縁抵抗測定し異常が無いことを確認。
PASを投入したら再びGR動作でPAS開放、地域停電を引き起こして波及事故に。
対策方法
1000Vメガーではなく5000Vメガー以上のハイボルトメガーを使用する。
DC5000VでE方式、G方式、ケーブルシースの絶縁抵抗測定試験、すべて行う。
場合によっては10350Vで10分間の耐圧試験をやり直す。
リスクを説明した上で最終判断はオーナー(設置者)に決めてもらう。
PAS投入の瞬間に注意すべきこと
SOG制御電源ランプが点灯しているかどうか確認する。
PASを投入したにも関わらず消灯の場合、電力フィーダー開放かSOG制御装置が故障の可能性。
周囲の近隣住宅が停電していないか確認。投入直後に停電していたら波及事故の可能性。
耐圧試験まで行った例
夏、受電した数日後に直撃雷を食らってPASが動作して開放してしまった。
ハイボルトメガもかけたけど、いろいろな事情があって耐圧も全部かけ直した。
耐圧やり直しのリスク
古いケーブルで劣化していた場合、耐圧試験中にパンク(絶縁破壊)する可能性。
設置者から見ると、ケーブルを壊したと疑いをかけられ責任問題に発展しそう。
ただし耐圧試験をクリアできたとすれば、それは安全性が保証される。
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