でんきメモ

水トリーとは?

水トリー(みずトリー、water tree)
架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)の絶縁層内に侵入した微量の水分や異物が、時間経過により絶縁体の中に浸透し、絶縁劣化を経て絶縁破壊する現象のこと。

水トリーの種類



外導水トリー:外部の半導電層から発生する
内導水トリー:内部の導体から発生する
ボウタイ状水トリー:製造過程で絶縁体にできる微小のすき間や混入異物から発生する

水トリーの発生原因

水トリー発生する原理


絶縁体の架橋ポリエチレン中のボイドや、異物を起点とした劣化部位で「コロナ放電」が発生し、それが繰り返されることで絶縁層が破壊され、最終的に短絡、地絡に至る。

コロナ放電とは?

局部的な放電現象のこと。
CVケーブルの絶縁体中のボイド(気泡)やギャップ(隙間)に発生する。

水トリーによる事故とは?

区分開閉器からキュービクルまでの間のCVTケーブルにて水トリーが発生し地絡事故。
区分開閉器がUGSやPASであった場合、SOG制御装置が正常に動作すれば、全館停電。
モールドジスコンやピラージスコンなど保護装置がない受電設備の場合、波及事故。

波及事故に至らなくても、ケーブル絶縁不良による地絡事故が原因であれば、再送電は出来ない?
そうなる前に、ケーブル交換工事が必要。

水トリー対策


水トリーによる事故対策として、CVケーブルは「E-E型」に切り替える必要がある。
これは、絶縁体、内部&外部半導電層の3つ同時を押し出したタイプ。
内部半導電層、架橋ポリエチレン絶縁体、外部半導電層の3層を、同時に押し出した構造。
水トリ-対策上、信頼性の高いケーブル。